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【第二十八話】アルキメデスも知らない恋愛公式 「円周率」にまつわる都市伝説

「大学院では3.2と計算するのが常識」
「千葉電波大学が割り切りに成功」
「ゆとり世代の円周率は3」

「円周」÷「直径」で求められる、人類最古にして永遠のミステリーと言える「円周率」。現在12.1兆ケタまでは計算されているそうですが、今もなおその数式は解き明かされていません。

永遠に割り切れないとされる「円周率」と、「ホワイトデー」の意外な関係──あなたはこんな話を聞いたことがありませんか?

*    *    *

3月14日は3.14の円周率が割り切れない、永遠に続くことに掛けて「愛の日」「入籍・結婚式の吉日」とされている。
「ホワイトデー」もまた3月14日であり、バレンタインデーのお返しとして男性から女性へお菓子を贈る風習がある。

このホワイトデーに贈るお菓子には、マシュマロやキャンディ、クッキーなど諸説あるが「パイ」を贈るのが正統とする説がある。

その由来は3月14日と3.14の円周率「π」(パイ)を掛けたものであるというゴロ合わせに加え、もう一つの理由がある。

その理由は、紙に314と書いて鏡に映してみるとすぐに分かる。

「314」の鏡像は「PIE(パイ)」と読むことができる。

かくして、3月14日のホワイトデーに贈るお菓子は「パイ」なのだという。

*    *    *

──いかがでしょうか。

「ホワイトデー」という記念日は昭和40年代に日本で生まれた風習で、チョコレートメーカーが仕掛けたバレンタインデー商戦に目を付けた各菓子メーカーが、ホワイトデーは自社で製造しているマシュマロ、キャンディー、クッキーを贈る日と主張したことから、贈るお菓子に様々な説が誕生しました。

つまり円周率とホワイトデーの関係説は「よくできた作り話」と言えるでしょう。

恋愛と数学的な神秘を結びつけるあたりに、なんとも中学生的な甘酸っぱさを感じますが、これを事実でないから嘘と断ち切ってしまうのも何となく淋しいような、都市伝説特有の感傷がうかがわれます。

それはさておき、
河川の水源から河口までの長さは、その直線距離のおよそ3.14倍という調査結果があるそうです。

無意味なようで奥深い3.14の神秘。
誰もが知っていて誰にも計り知れないこの数学定数は、こじつければまだまだ繋がる、永遠のネタ元なのかも知れません。

<次回予告>
次回は「うなぎ」にまつわる都市伝説をご紹介。うなぎと○○○に囁かれる不仲説の真相は? どうぞお見逃しなく!

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